- お知らせ
新年のご挨拶
新年のご挨拶
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
さて2025年がいよいよスタートしました。昨年は、元日に能登半島地震が発生し、多くの尊い命が犠牲となられました。また9月には奥能登中心に豪雨災害も発生し、こちらでも犠牲になられた方がおられます。あらためて、謹んで哀悼の誠をささげます。地震発災から1年経過しましたが、豪雨災害も相まって、復興がなかなか進んでいないようにお聞きします。未だ避難生活をされている方もおられるとのことです。被災地の皆さんが一日でも早く安心して暮らせることをお祈りするとともに、微力ですが支援の取り組みを継続していきたいと思います。
さて、今年の干支は、十干と十二支を組み合わせると、「乙巳(きのとみ)」の年となります。巳(へび)は、古代から信仰の対象とされてきた縁起の良い動物で、脱皮を重ねて成長することから「復活と再生」を連想させます。不老長寿や強い生命力につながるシンボルとされています。2025年の乙巳(きのとみ)の年は、これまでの努力や準備が実を結び始める時期となる可能性が高いと言われています。辛抱強さが試される年にもなるため、焦らず粘り強く取り組む姿勢が重要となるというふうに言われています。そんな2025年「乙巳(きのとみ)」のスタートにあたり、一言皆さんに申し上げたいと思います。
連合岐阜は、昨年10月30日に第31回地方委員会を開催し、2024年度~25年度の運動年度後半の活動計画を確認しました。目標は引き続き「社会を新たなステージへ ともに歩もう、ともに変えよう、仲間の輪を広げ、安心社会を目指す」です。あらゆる運動は仲間の広がりなくしては進まないことを共有し、組織人員の拡大に向け、集団的労使関係の輪を社会の隅々まで広げることや、ジェンダー平等・多様性の推進、社会的発信力の強化など、私たち自身の変革についても、その取り組みを着実に進める活動を精力的に進めていきます。
さて、2025春季生活闘争について、2024春闘では全国平均33年ぶりに5%台と大きな賃上げとなりました。岐阜県は全国平均を若干下回っていますが、これまでにない高水準となりました。それでも物価上昇などに賃上げの状況が追いついていない、可処分所得が増えていかないと感じている方が大半だと思います。2025春季生活闘争の目標は「5%以上」としつつ、中小は更に1%上乗せし6%以上を掲げ、各構成組織・加盟組合が懸命に取り組んでいただくことになりますが、連合岐阜としては、『パートナーシップ構築宣言』の実効性の確保により、適正な価格転嫁が行われるよう、中小事業支援を強化する必要を強く感じており、経営者団体などに粘り強く呼び掛けていきたいというふうに考えているところです。各業界、労使、企業労使間での対策・協議はもとより、公労使がしっかり知恵を出し合い、即効性のある緊急対策と将来像を描いた対策の検討を急ぐべきだと考えています。あらためて申し上げます。中小の皆さんの賃上げが大きく進むように、行政・経営者団体等への要請に取り組み、適切な価格転嫁・公正な取引が行われるよう支援をしていきたいと考えています。「みんなでつくろう賃上げがあたりまえの社会」の実現で社会のステージを変えていきましょう。そして「みんなでつくろう働く仲間の労働組合」を合言葉に労働組合のない職場の皆さんの取り組みも支援していきたいと考えます。
次に、私たちの政策実現のために各級議員を増やさなくてはならないということを強く思っています。国政、地方、いずれも私たちと連携ができる議員をより多く持つことが重要だと考えているところです。
昨年10月に実施された第50回衆議院選挙では、連合の目標「与党を過半数割れに追い込み、今の政治をリセット」連合岐阜の目標「連携できる国会議員ゼロからの脱却」は、いずれも達成できました。あらためて皆さんのご理解とご支援に感謝申し上げます。次に、7月に執行される第27回参議院通常選挙への対応を強化していかなければならないと思っています。岐阜県選挙区の候補予定者はまだ決まっていませんが、立憲県連・国民県連としっかり協議を重ね候補者擁立に努力していきます。当然のこととして、参議院選挙比例区には、現時点、9構成組織9名の組織内候補予定者を推薦しています。この方々全員の当選は必達目標だと考えています。皆さんのお力添えをお願いいたします。
労働組合の基本であるフェイス・トゥ・フェイス、膝詰めの議論などは、互いの思いを本音で語り合い、相手の思いを理解し、運動、活動、行動を未来につなげるために何より必要だと思います。コロナ禍で学んだデジタルツールの有効活用も含め、これまで以上に不断の努力を怠ることなく取り組んでいかなければと強く思うところです。皆さんのところに私たちが赴き、対話や活動を展開していきたいというふうに考えています。「働くことを軸とした安心社会」の実現に向け、連合岐阜は必ずそばにいる存在となるよう努力してまいります。
結びに、2025年「乙巳(きのとみ)」の年が、皆様方にとって幸多く実りあるとしとなることをご祈念し、年頭のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
連合岐阜会長 筒井和浩