- お知らせ
2024年新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
日頃より連合岐阜の運動・諸活動にご理解とご支援をいただき心より御礼申し上げます。
4年あまり続いたコロナ禍は、日本を支えるすべての皆さんの努力により徐々に治まり、5類感染症に移行して初めての新年を迎えました。
今年の干支は、甲辰(きのえたつ)となります。甲は物事に対して耐え忍ぶ状態を表す文字だそうです。また、生命や物事の始まり成長も意味するそうです。辰は振るうという文字に由来しているそうで、自然万物が振動し、草木が成長して活力が旺盛になる状態を表すそうです。
そんな新年を迎えた1月1日午後4時10分頃に発生した「能登大地震」により、お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の誠をささげるとともに、負傷された方、住居を失われた方々に心よりお見舞い申し上げます。あわせて、安否不明の方々の一刻も早い救出を願います。被災されたすべての皆さんが一日も早く立ち直れること、地域の復興が早期に進むことを切に願うところです。
さて、連合岐阜は昨年10月25日に第25回定期大会を開催し、『「社会を新たなステージへ、ともに歩もう、ともに変えよう」~仲間の輪を広げ、安心社会をめざす~』をスローガンに向こう2年間の運動方針を確認いただきました。あらゆる運動は仲間の広がりなくして進まないことを共有し、組織人員の拡大に向け、集団的労使関係の輪を社会の隅々まで広げることや、ジェンダー平等多様性の推進、社会的発信力の強化など、私たち自身の変革についても、その取り組みを着実に進めることを確認しています。
2024春季生活闘争方針は、昨年12月1日に開催した第91回中央委員会で決定されました。昨年、約30年ぶりの高水準での賃上げが実現しましたが、厚労省発表の毎月勤労統計調査では、実質賃金は18か月連続のマイナスです。まだまだエネルギーコストや物価上昇に追いついておらず、成果が霞んでしまいました。2024春闘では「みんなで賃上げ。ステージを変えよう」をスローガンに5%以上の賃上げを目標に賃上げの流れの継続により、賃金も物価も緩やかに上昇する経済の好循環の確かなスタートをきることを確認しました。2024春闘のカギは労務費も含めた適正な価格転嫁等の実現が必須です。昨年11月29日には「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」が内閣官房新しい資本主義実現本部事務局と公正取引委員会の連名で発出されています。指針の詳細内容は触れませんが、記載されている12の行動指針に沿わない行為をすることにより、公正な競争を阻害する恐れがある場合には、公正取引委員会において独占禁止法及び下請代金法に基づき厳正に対処することが明記されています。価格交渉に応じないこと、少しの転嫁しか認めない等は許されないということだと思います。
連合岐阜は、「パートナーシップ構築宣言」の実効性の確保により、適正な価格転嫁が行われるよう、中小企業支援を強化する必要性を強く感じており、経営者団体等に粘り強く呼びかけたいと考えています。
本年3月で時間外労働時間規制の5年猶予の満了を迎える、交通・運輸等のドライバー、建設、医療関係や介護職場は特に労働力不足が続いている状況ですが、加えて、製造、公務、サービス流通等、ほぼすべての業種でパート・アルバイトも含め労働力不足が顕著となっています。地域生活にも影響が出てきていると感じます。各業界において労使・企業労使間での対策協議はもとより、公労使がしっかり知恵を出し合い、即効性のある緊急対策と将来像を描いた対策の検討を急ぐべきだと考えます。
コロナ禍は、好むと好まざるにかかわらず、私たちの働き方改革を進めました。デジタルツールを介したコミュニケーションが「当たり前」になりました。時間や距離を超える利便性により、これまで参加できなかった人が参加できる等、多くの発見と経験が積み重ねられました。後戻りすることなく、引き続きこれらの活用を進めていきたいと考えます。一方、コロナ禍で自粛を余儀なくされた労働組合の基本であるフェイスtoフェイス、ひざ詰めの議論等は、互いの思いを本音で語り会い、相手の思いを理解し、運動・活動・行動を未来につなげるために何より必要だと思うことから、普段の努力を怠ることなく取り組んでいかなければと強く思うところです。
私たちの政策を実現するためには、一人でも多くの国会議員・地方議員と連携できることが重要となります。現在岐阜県選出の国会議員はすべて与党の方々です。何としても連携できる国会議員ゼロからの脱却に向け、立憲民主党岐阜県連・国民民主党岐阜県連との連携により、解散総選挙への対応を強化していきます。連合岐阜に集う仲間の皆さんのご協力をお願いいたします。
連合岐阜は、新たな1年を連合に集うすべての仲間、地域で頑張るすべての皆さんにとって、辰のごとく大空を躍動し、幸せを実感できる年となるよう活動していきたいと考えております。皆様にとって実り多い1年となることをご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。